私が愛用してきた万年筆は、LAMY、プラチナ、パイロット、セーラーとありますが、今回はセーラー万年筆からオススメの万年筆(プロフェッショナルギア銀)をご紹介したいと思います。
セーラー万年筆 プロフェッショナルギア銀 中細 ペン先21K 価格:27,500円
この万年筆は「金色」と「銀色」の2色から選べますが、個人的には「金」色は主張が強いという印象がある為、私は「銀色」を好んでいます。
ペン先は21Kで、インクはコンバーターとカートリッジの両用式です。
ショップで「中字」、「中細」、「細」の3つを書き比べた結果、トネ、ハネ、払いがクリアに表現でき、文字に抑揚を丁度よく付けられる「中細」を即決して購入しました。
ペン先は大型ニブの21K、セーラーが誇る21金でバイカラーとなっています。
プラチナ万年筆のプレジデント、センチュリー、パイロット万年筆のカスタムシリーズなどと比べても、このプロフェッショナルギアほどペン先が柔らかいものはありません。筆圧を気にしなくても良いプレジデントと比べてると正反対で、文字を書いた時の最初の印象は「うわっ!柔らかい!」というものでした。
顔料インクの「極黒」と通常インクの両方を試してみましたが、書き味に変化は感じられませんでした。ともかく、ペン先が柔らかいので、筆圧の強い人にはオススメできないなぁというのが最初の印象です。
万年筆は、しばらく使っているうちに、筆圧のかけ方も、その万年筆に自然と合わせるように習慣化してきますが、まぁ、ペン先が柔らかいこと。
セーラー万年筆のプロフィットスタンダードと大きさを比べると、少し、プロフェッショナルギアの方が長くなっています。
どちらも中細ですが、実際に書いた時に、文字幅は同じですが、書き味はかなり異なります。
プロフィットスタンダードは14Kですが、プロフェッショナルギアは21Kです。
どちらかというと筆圧の強い私には、値段の安いプロフィットスタンダードの方が書き味という点では軍配があがりました。しかも、即答でプロフィットスタンダードの方を推します。
プラチナ万年筆のプレジデント(上)と長さを比較すると、プロフェッショナルギアの方が短いです。
キャップを付けて比べても、プロフェッショナルギアの方が短いです。
プロフィットスタンダードの方が書き味は好きなのですが、ちょっと、長さが短いんですよね。ですので、書いているうちに、プロフィットスタンダードは親指と人差し指の筋肉が張ってしまって、書く手が疲れてしまいます。
実際に紙に文字を書いてみると、サリサリという感じです。
ヌラヌラとか、紙の上でペンが滑るという感じはしません。サリサリ、シャリシャリ、サクサクといった感じです。
この書き味、どこかであった書き味だなぁと思い返してみると、まさに、4000円前後のLAMYにかなり似た書き味であることが分かりました。
実際に、文字は書きやすいのですが、筆圧の強い方がこの万年筆を使うと、どちらかというと、多少、紙にひっかかりを感じますので、ペン習字の清書用にしたい、そんな感触を抱きました。
他方、筆圧の弱い方が使った場合は、なめらかさを感じることができるかと思います。
では、実際に書いてみましょう。
トメ、ハネ、払いもサリサリと、きれいに書くことができます。
筆圧が弱い人にとっては、なめらかと感じ、筆圧の強い方には、サリサリ、シャリシャリといったところでしょう。
ちなみに、プロフェッショナルギアの中字は、サクサクといった感触です。
色々な文字を書き続けると、やはり、LAMYに似ているのか、筆圧の強い私の場合は、ペン先の間に紙が詰まってしまい、文字が太く化けてしまう時があります。
まとめ
トメ、ハネ、払いがきれいに書ける素晴らしい万年筆ですが、筆圧弱めの方向きだと思います。
このプロフェッショナルギアと同じ大きさのプロフィットスタンダードがあったらなぁと思いました。
筆圧の弱い方には、かなりオススメできる万年筆だと思います。
次回は、パイロット万年筆のカスタム845の細字を実際に書いてご紹介したいと思います。
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